幼稚園や保育園で子ども達の描いた絵を見ていて
「あれ…うちの子の絵って何だか自信なさげ…」
と感じたことはありませんか?
絵の上手下手ではなく、太い濃い線でのびのびと大きく描いてある絵を見ると
「絵を描くのが好きなんだな~楽しいんだな~」
と感じられます。
一方で大きな画用紙の隅の方に「細い薄い線」で小さく絵を描いている子もいます。
うちの次男もそのタイプ。
家でも塗り絵はするけれど、自分で進んで絵を描くことはしませんでした。
そんな子供が、お絵かきが好きになったきっかけがあります。
その絵本をご紹介しますね。
ぜひご覧ください♪
●几帳面な性格が災いして…
本人に「お絵かきは好き?」と尋ねてみても
「上手に描けないもん」と否定的。
へたくそなりにのびのびと絵を描く、
お絵かき大好きな長男との違いを不思議に感じていました。
どうしてかな…と次男の様子を見ながら気付いたことがあります。
それは几帳面で神経質な性格であること。
塗り絵をしていてもお手本通りの色ではみ出さずに慎重に色をつける次男。
自由な色ではみ出し放題に色を塗る長男と比べて、
楽しめているのかな…と心配になりました。
でも時間をかけて全部の色を塗り終わった後、
次男は長男よりも達成感や充実感を得て楽しかった様子。
●エド・エンバリー作の「どうぶつかけちゃうよ」まずはお手本をまねることから
これは絵を描くことが嫌いなのではない。
几帳面で慎重であるがゆえに、何をどう描けばいいのか戸惑っているだけなんだ…
と感じた私は1冊の本を一緒に読んでみました。
エド・エンバリー作の「どうぶつかけちゃうよ」という絵本です。
この絵本では、全部で60あまりの動物たちの描き方をやさしく教えてくれます。
- 「○」に「S」のしっぽを付けたら「おたまじゃくし」!
- 「○」の頭、「半円」の胴体、「棒線」の脚に「V」の足を付けたら「とり」!
- 「○」や「△」を中心にたくさんの記号を合わせると大きな「りゅう」!
…というように、単純な記号や線、文字だけを組み合わせると、
いろんな動物たちのできあがりです。
書く順番も分かりやすく楽しく説明されていて、
小さな子どもでも簡単に描けるようになっています。
●自分で工夫してオリジナルを描くヒントまで
この絵本、特にすばらしいのが、
単にお手本通りにマネできるだけでなく、
その後自分で工夫していろんなモノを付け加えていくことをすすめ、
そのためのヒントも教えてくれるんです。
例えば…
- にっこり笑ったタコの顔に「V」でできた眉毛を加えると、意地悪そうな顔に大変身!
- 角の付いたヤギを反対向きにもう1頭並べると、決闘シーンに早変わり!
絵が苦手な子でも、最初はマネして描いてみて「描ける楽しさ」を覚えられます。
その後
- 自分なりのいろんな工夫をしてみたり、
- 本にない動物を「記号の組み合わせ」で考えて自分なりに描いてみたり
…と、絵を描くことがどんどん楽しくなりそうな内容になっています。
うちの次男も案の定この本の虜になってしまいました。
まずはお手本をまねて描いて「自分にもお手本通りの動物が描けるんだ」という自信を持てる。
次に本にあるヒントをもとに「こんなこと考えついたよ!」と自分なりの工夫をできる。
自分だけの絵を描けるという自信まで!
この本に出会って2年が経つ次男ですが、今ではお絵かき大好き少年になっています!
ぜひ読んであげてみてください(^^♪