【命の教育】身近な人が亡くなった経験をした子どもに読んであげたい絵本




子育て真っ最中のお父さん、お母さん、子どもさんが身近な人が亡くなった

そんなことを初めて経験したとき、子どもに何を伝えたらいいのか、どんな言葉で説明してあげたらいいのか困ったことはありませんか?

私も3人の子育てをする中で、何度かその経験をしました。

自分の言葉では上手く説明できない色々な思いを「わすれられないおくりもの」(スーザン・バーレイ作・絵/評論社)という絵本が伝えてくれました。

 

1.故人のことが大好きだから悲しいということを伝える

賢くて何でも知っているアナグマは、いつもみんなから頼りにされ慕われていました。でもある年の秋の終わり、年取ったアナグマは自分の死を悟ります。

そしてある夜、長いトンネルを走る夢を見ながら死にました。

「長いトンネルのむこうに行くよ さようなら アナグマより」という手紙を残して…。
かけがえのない友だちを失い、残された森の仲間たちは悲しみでいっぱいです。
みんなどうしていいかわかりませんでした。

お通夜や葬儀に参列している大人が皆涙したり、沈痛な面持ちだったりする様子を見て、よく分らないけれど不安な気持ちになる子ども達。

この本を読んであげながら、「みんなアナグマさん(故人)のことが大好きだったからお別れするのが寂しいんだよ」ということを伝えると、納得できたようでした。

 

2.故人が残してくれたたくさんの事を伝える

春が来て外に出られるようになると、みんなは互いに、いろいろなことを教えてくれた優しいアナグマの思い出を語り合うようになりました。そして、彼が宝物となるような知恵や工夫を残してくれたことに気付いていきます。例えば、モグラはハサミを使った切り絵遊びを教わったこと、カエルはスケートを教わったこと…みんなは、彼が残してくれたたくさんのわすれられないおくりものを思いだします。

曾祖父母や祖父母などが亡くなった場合、子ども達にとっては故人は初めて会った時から既にお年寄りであって、介護や助けが必要な弱々しいイメージだけを持っていたりします。でも実際は葬儀に集まる皆を育て、助けてきた偉大な人物です。

この絵本は、アナグマさん(故人)が元気だった頃にたくさんの事を皆に教え、与えてきた人物だったことも教えてくれます。

我が家では曾祖母が亡くなった際にこの本を読み聞かせ、

今では母が作ってくれる子ども達の大好物が実は曾祖母の得意料理だったこと、
教えてもらったお裁縫の技など、

元気な頃の故人についてたくさんのことを話しました。

すると子ども達の中で故人のイメージが大きく変化したのを感じました。

 

3.みんな時が経つにつれ元気を取り戻して生きていけることを伝える

アナグマが1人1人に別れた後でも宝物となるような知恵や工夫を残してくれたおかげで、みんなは互いに助け合うようになります。そして次第にみんなの悲しみも消えていきました。アナグマの話が出る度に誰かがいつも、楽しい思い出を話すことができるようになったのです。

アナグマ(故人)のおかげで今のみんながある。

そして悲しみもいつかは消えて、楽しい思い出を話すことができるようになる…

そんなことを伝えることで、普段は明るい周りの大人たちが悲しむ様子を心配していた子供たちは、大きな安心感を抱くことができるようになります。

まとめ

  • 故人のことが大好きだから悲しいということを伝える
  • 故人が残してくれたたくさんの事を伝える
  • みんな時が経つにつれ元気を取り戻して生きていけることを伝える

身近な人が亡くなるという悲しい経験の中で、

子ども達に伝えておきたいこと、でも伝えるのがとても難しいことを、

絵本「わすれられないおくりもの」の助けを借りて伝える方法を提案させていただきました。ぜひ参考にされてみてください。

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